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IoTイノベーション

ボールやスプリンクラーも、IoT家電の幅が広がる
シリコンバレー・デザイン通信

2016年11月2日

米国ではIoT(モノのインターネット)家電が各社から登場し、そのデザインが話題になっている。いずれもスマートフォンと連動するが、ハードやアプリの使い勝手だけでなく、意外なモノがIoTに結び付いているからだ。

キンサの体温計「スマート・スティック」は、スマホを通じてグループ内で情報交換できる機能がある。体温データなどを交換したり、病気の変移や症状を写真にして記録したりすることで、予防などに活用できそうだ。商品自体に電池を含まないため、子供も安全に利用できるという。
インターネット・カメラをベビー用に開発したのが、アイベビーの「アイベビー・モニター」シリーズである。雪だるまのような愛らしい形状に温度や湿度のセンサーを搭載したほか、カメラが360度回転する機能を盛り込んだ。子供が寝ている環境をスマホで把握できるため安心できる。

キンサの体温計「スマート・スティック」は、学校や会社といったグループ単位で情報交換が可能なため、風邪が流行っているときなど、病気の伝染予防に役立つ
アイベビーのインターネット・カメラ「アイベビー・モニター」シリーズにはマイクやスピーカーも搭載

インフォモーションはバスケットボールをIoTにした「94フィフティー」を発売している。センサーを組み込み、シュートの角度、ドリブルの強さや速度などをスマホに表示。プレーヤーのスキルをモニターしやすくなり、トレーニングに役立つ。
スプリンクラーをIoT化することで節水に貢献するのがラチオの商品「スマート・スプリンクラー・コントローラー」だ。従来のスプリンクラーは決まった時間に水を噴射させていたが、各地域の天候に合わせて稼働スケジュールを更新するため、雨天に水を出すといった無駄を避けることができる。

インフォモーションの「94フィフティー」は、ボール内のセンサーでシュートやドリブルを計測する
ラチオの「スマート・スプリンクラー・コントローラー」は、庭の植物区分に応じて稼働させることもできる

米流通大手のターゲットでは家庭用のIoT商品を並べた特別な店をサンフランシスコにオープンするなど、今後は一般的な商品として認知されそうだ。(瀧口範子/ジャーナリスト)
[日経デザイン2016年6月号から転載]